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田畑稔『マルクスとアソシエーション』輪読会

2017年2~3月に、田畑稔『増補新版 マルクスとアソシエーション――マルクス再読の試み』の輪読会を開催しました。

  田畑稔『マルクスとアソシエーション――マルクス再読の試み』


第1回 序論、増補第1章、増補第2章
 ●日時 2月5日(日)15時から
 ●場所 シェアスペース河内長野

アソシエーションという言葉と概念について議論しました。およそ4時間に渡る学習会の中では、本論の内容から発展して類人猿の共同体、ダニの生活世界、自給農・頼母子講・スクウォットといった闇経済や地下経済の重要性も確認されました。参加者は4名でした。

  『マルクスとアソシエーション』第1回輪読会


第2回 第1章、第2章
 ●日時 2月18日(土)15時30分から
 ●場所 シェアスペース河内長野

マルクスのアソシエーション論の原型について議論しました。難しい哲学回であり、皆で内容の理解に苦しみました。本論から離れますが、資本の人格的な現れとしての資本家か個別意志を持った具体的な資本家かといった議論、本質を追究する実在論とは異なる関係論的視点の重要性なども確認されました。参加者は3名でした。

  『マルクスとアソシエーション』第2回輪読会


第3回 第3章
 ●日時 2月27日(月)16時から
 ●場所 シェアハウス アゴラ(京都市北白川)

マルクスの情況的実践に即して、現在の運動と未来社会の連続性としてのアソシエーション、その移行諸形態について議論しました。参加者は6名でした。今回の学習会の終了後は、1人を除いてインドカレー屋に行きました。僕は辛いもの(唐辛子の辛さ)が苦手なのに5段階中の「2」の辛さを(騙されて)選んでしまい、大変なことになりました。最も辛くない「1」を選ぶべきでした。

  『マルクスとアソシエーション』第3回輪読会


第4回 第4章
 ●日時 3月9日(木)16時から 
 ●場所 シェアハウス アゴラ(京都市北白川)

マルクスの解放論的な未来構想としてのアソシエーション、「自由な個人性」の歴史的生成としての共産主義について議論しました。今後はノージックのアソシエーション論(最小国家論)との類似や違いも検討したいということにもなりました。参加者は6名でした。

  『マルクスとアソシエーション』第4回輪読会




第5回 田畑稔先生を囲む餃子会

そして、輪読会終了後の3月20日(月)には著者の田畑稔さんにシェアスペース河内長野までお越しいただき、テキストの感想や質問やそれ以外について議論することができました。参加者は3名でした。田畑さんはマルクスのアソシエーション論的転回で知られる哲学者なのですが、実は森友学園の問題を追及し続けてきた木村真・豊中市議の後援会長だった人でもあり、集いはホットな企画ともなりました。

  田畑稔先生(1)

  田畑稔先生(2)


事前に集まり、とんび君(@tack_drd)の指導の下、皆で餃子125個を作りました。
  餃子(1)  餃子(2)


チーズ入りは焼き餃子にするという話だったのですが、料理長(@tack_drd)によって容赦なく水餃子にされてしまいました。
  餃子(3)


田畑さんの唱えるアソシエーション論というのは、共産主義の市民社会論的アプローチとはやや異なるということでした。つまり、「シトワイヤン」(シティズン、市民)という視点は大切でも、「アソシエ」という視点も忘れてはならないというわけです。そこで質問してみました。

ばたお「アソシエは分かりましたが、どう訳せばいいでしょうか」
田畑先生「あえて協民と訳している人もいますが、そうやって言うのも恥ずかしい。重要なのは知識人と労働者の歴史的ブロックです。知識人は労働者の側へと後退しても、労働者を無視してエリート主義に陥ってもいけない。歴史的ブロックを実現させるための条件づくりこそが必要だと思います」

知識人論にこだわったグラムシとマルクスを繋げる作業の必要性があるということでした。



というわけで、4月23日(日)に法政大学で開催されるグラムシ没後80周年記念フォーラムにおいて、田畑さんは「マルクス再読、『獄中ノート』、そして21世紀の現実――マルクス・グラムシ・ラインで考える」というタイトルで講演をされるそうです。というお知らせをして終わります。。。

   グラムシ没後80周年記念フォーラム





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プロフィール

ばたお

Author:ばたお
・1983年大阪府生まれ。大阪府河内長野市在住
・ショボい労働、ショボい自給農、ショボい消費で生きています。
・シェアスペース河内長野。アジェンダ・プロジェクト大阪

【ツイッター】@BATAO_Hetare
【スカイプ】batao2.0
【PCメール】ba1234tao@gmail.com

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