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労働社会における「無意味なハイテンション」を強いられる精神的退行性

僕は子供の頃から、「大人になれば働かなければならない」というのが嫌だった。具体的に何が嫌なのかは分からなかったが、とにかく嫌で堪らなかった。なので、自分が大人になり、毎日会社に通うという将来の姿など想像することはできなかった。労働/労働社会に適応することができず死んでいくのだろうと、ただ漠然と思っていた。しかし、やがて大学を卒業した僕は民間企業に就職した。毎日スーツを着て、車に乗って出勤する生活が始まったのである。


特に何のスキルもないため、営業系の仕事をすることになった。仕事は嫌いだったが、できるだけ楽しくなるように、またできるだけ良い成績を収められるように、色々と工夫はした。結果、楽しくなることはなかったが、良い成績を収められるようにはなった。営業で大事なことの1つは、仕事が嫌過ぎるために発せられる“負のオーラ”を消す作業にある。「笑え」「感謝しろ」「逆境を楽しめ」「前向きに考えろ」というわけだ。つまり、自分自身を日々、ハイテンションな状態へと自己啓発するのである。それで毎日を乗り切っていた。


しかし、ハイテンションな自己啓発は精神衛生的に悪い。僕は苦しいときは悩みたいし、悔しいときは泣きたいし、悲しいときは落ち込みたいのである。つまり、僕が子供の頃から危惧していた労働/労働社会への嫌悪感とは、「無意味なハイテンション」を強いられる精神的退行性にあったというわけだ。そうして労働社会のポジティブシンキング性に耐えられなくなった僕は、今からおよそ4年半前に仕事を辞めた。もともとネガティブな性格だったが、ここに至って絶望を確信したのである。



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コメント

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涙が止まりません!

状況はますます悪化

 世の中の産業構造がますますサービス業中心に傾斜し、コミュニケーションスキルが求められれば求められるほど、ハイテンションの強要が進んでいきます。

 特に日本は、「おもてなし」、「お客様は神様です」といった言葉に示されるように、サービスへの期待水準が異常に高い。これもハイテンションの強要されることで、人が疲弊していく要因となっているように思います。

 もっと「雑に生きる」ことが許される世の中になったらいいですね。

Re: 状況はますます悪化

シバイヌさん

サービスへの期待水準が異常に高い社会は労働者としてはもちろん、
個人的には消費者としても居心地が悪いです。

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