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現金収入の問題――どれぐらい稼ぎ、どのように稼ぐか?

完全な自給自足ができない限り、また何かの共同体(例えば、国家)に所属・依存せねば生きていけない限り、現実問題として現金収入が必要になってくる。僕は「できるだけ稼がない暮らし」を唱えているわけであるが、では具体的にはどうするべきだろうか。



金額の問題――どれぐらい稼ぐか?

まずは、低収入生活をするに際して持っておくべき最低限の知識を押さえておきたい。それは、以下のような年金や保険や税金の減免にかかる諸制度である。もっとも、これは単身者の場合の事例であり、また自治体によってもやや異なるため、あくまで大まかなものだと認識してもらいたい。

 ・所得税
    103万円以下で0

 ・住民税
    所得割りは100万円以下で0、均等割りは97万円以下で0

 ・国民年金
    122万円以下で全額免除(半額を納付したと見なされる)

 ・国民健康保険
    98万円以下で7割減免、122万5000円以下で5割減免

注意するべきは支払い額が大きな健康保険である。可能ならば7割減免が受けられる年収98万円のラインを目指したい。最悪でも5割減免の適用は受けたいし、また半額を納付したと見なされる国民年金の全額免除の特典も大きいので、上限は年収122万円ということになる。ざっと言って、年収は100万円ぐらいが目処ということになろうか。



手段の問題――どのように稼ぐか?

派遣や請負といった働き方は厄介事を招くリスクがあるので、避けた方がいいだろう。正社員でも別に構わないかも知れないが、責任や残業を強いられず、何よりもフルタイム労働ではない正社員という雇用形態を目指すのは現代日本では現実的とは言えない(僕はフルタイム労働がしたくないのである)。起業して自営するという手もないことはない。しかし、これも正社員と同様に現実として厳しいだろうから、あまり食指が動かない。株や不動産(不動産を持っていればの話であるが)の運用による不労所得は、美学に反する。美学に反する生き方はストレスが溜まるので嫌だ。

従って、直接雇用のアルバイトがベターだろう。若い頃は比較的にどうにでもなるが、30歳を超えると就職は急に困難になってくるので、できれば年を取っても続けていられるような仕事に就きたい。では、どれぐらいの頻度で働けばいいか。仮に1日8時間で、週3日=年150日働くとすれば、総労働時間は年1200時間になる。すると単純計算で、

 ・時給900円 → 年収108万円
 ・時給850円 → 年収102万円
 ・時給800円 → 年収96万円

となる。年収100万円ぐらいを目指すのであれば、週3日のアルバイトが妥当ということになるのではないか。



美学の問題

美学は生きる上で不可欠ではないが、重要なものだ。ポリシーに反するのはストレスが溜まるし、何よりも理想なき生き方などつまらない。先ほどの「不労所得は嫌だ」というのは、その1つである。僕は不労所得で生きたいのではなく、不労で生きたいのである。

もう1つの美学は、「税金は払う」ということだ。より正確に言えば、節税対策は否定しないが、社会常識を逸脱するような節税対策――脱法行為をしてまで税金逃れをしないということだ。当たり前かも知れないが、実は当たり前でもない。世の中には税金を払わない"賢い市民および法人"がたくさんいる。もっとも、低収入の僕が少しばかりの税金を払おうが払うまいが、社会の大勢は変わらないだろう。しかし、だからこそ重要なのだ。僕は別に国家主義者ではないが、リバタリアン(自由至上主義者)でも決してない。ただ、思想的にも実践的にも「自律した個人による相互扶助の社会」という理想を唱えたいのである。

また、低収入生活を実践する上で「年収122万円を超えないようにする」という縛りは守らねばどうしても厳しいが、過度にお金の損得に囚われるのも精神衛生的に良くない。例えば「今年の収入は103万円を超えそうだ。103万円を超えると所得税の支払いが発生するわけだが、どうしよう」という場合でも、「超えれば支払うし、超えなければラッキー」という精神で生きていけばいい。「税金は払う」と決めていれば、無駄なストレスからも解放されるのである。



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コメント

No title

寝太郎の二番煎じはやめた方がいいです。

No title

週三日8時間労働なら1年のほぼ半分は働かなくて済むというわけか…
しかしアルバイトで8時間労働できる職場を見つけるのは逆に大変そうだ

No title

低年収の人間から満額の保険料などは取れないが、
10年20年先人口が減って自民党政権が続けば
間違いなく消費税は20%以上になる、年を取ると病気になりやすいから医療費もかかる。
窓口負担が50%になっていなければいいが。

No title

ばたおさんは、最低、ひと月当たりの生活費はいくら必要だと考えておられるのですか?
そのうちのシェアハウスのお家賃はいくらでしょうか。
ごめんなさい。
とても失礼なことを、単刀直入に聞いています。

Re: No title

すずき はなこさん

家は所有しているので、固定資産税と都市計画税は別途かかりますが家賃はゼロです。
生活費はざっと食費1万円、水光熱・通信費1万円、その他の支出1~3万円で、
合計3~5万円ぐらいということになっています。

No title

おはようございます。
ご回答、ありがとうございます。

正直に申しますと、
ばたおさんのブログは、ここ1年、とても関心を持って拝読させていただいておりました。

ばたおさんとだめおさんのコンビに、
労働の質が変わるのではないかと、期待しています。
それには、労働者の側の意識だけではなく、
雇用者側の意識改革が重要であるのは、良く分かっているつもりだったのですが、
「労基法」を調べてみると、正社員の雇用に関しては、想像以上のリスクがあることもわかりました。
これでは、非正規や派遣が多くなるのは当然です。
ばたおさんの「農的コミューン」とは、具体的にどういう経営形態を目指しておられるのでしょうか。
ぜひ、お聞きしたいと思っています。
もしよろしければ、ご教授ください。
お願いいたします。

Re: No title

すずき はなこさん

一応ですが、私の個人的な生き方(や働き方)は計画性に基づいています。
もっとも現在は同じような志を持つ仲間を探している段階であって、農的コミューンにまでは程遠い状況です。

仮に農的コミューンを運営していけるぐらいにまで活動を拡大できたとしても、
それは現実との格闘になると予想されるので、
何よりも実践が先立つ(できることはできるし、できないことはできない)ことになると思っています。

曖昧な回答ですみません。

No title

ばたおさん、

こちらの漠然としすぎる質問に、ご丁寧なお答えをいただきありがとうございます。

お答えをいただくまでの間も、わたしのアタマで解析できる程度の状況を想像させていただきました。
その機会を賜り、感謝しております。

ばたおさんとだめおさんのスタイルを尊重し、
今後ますますのご発展を、お祈り申し上げます。

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行政にフリーライドするだけ、それはどうかと?

私のように、97万円稼げば余裕で暮らせる人間にとっては、それ以上稼ぐのは、非効率  参考記事:ダブルワーク―98万円・122万円の壁―  ※住民税の非課税基準は京都市についてのものです。  ※国保5割軽減の制度導入前に書かれた記事です。 では、なぜ97万円超も稼ぐのか?

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低収入・低支出生活 / シェアスペース河内長野

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